前回の記事で、「わかる」と「考える」について、どういう事か分かって頂けたでしょうか。
どんぐり倶楽部の算数文章問題を始める前に、もうひとつだけ知って欲しい事があります。
それは「環境設定」についてです。
これが出来ていないとスタートラインにも立ててなく、親の覚悟できていないという事なので、算数文章問題を解いていても、自分の力で人生を生き抜き楽しむ力をつける事はできません。
どんぐり倶楽部のホームページによく出てくる「環境設定」という言葉ですが、これは元々はIT用語で「パソコンやアプリが使いやすいよう利用環境にするために、動作や表示方法を調整する事」です。
どんぐり倶楽部でいう「環境設定」とは、どういう事なのかをまとめました。
どんぐり倶楽部の環境設定って?
どんぐり倶楽部では、子供にさせてはいけない事があります。
親や小学校の先生たちは、子供の為にと思ってしている事ですが、これをしてしまうと、せっかく持って生まれてきたのに考える力を潰してしまいます。
それは何かと言いますと、12才までは、才能を伸ばしてはいけない事です。
「させない学習」が大切だと、糸山先生が仰っています。
人間の脳が出来上がる臨界期は、12才と言われていますが、この年齢までに大量の計算問題や暗記、パターン学習、フラッシュ計算などの幼児教育をしてしまいますと、自分の頭で考えなくても覚えれば答えが出て正解にたどり着けてしまうので、考える力がなくなってしまいます。
12才までは、ごく普通に育てる事が大切です。
本物の才能であれば、12才まで伸ばすような事を何もしなかったとしても、必ず開花するはずです。
まだ脳が出来上がっていない子供に大量の計算問題をさせるってどういう事か1度体験してみませんか?
大人の脳で計算問題を解いた時とは、全く違う違うストレスが子供にかかっています。
12才で思考が完成し大人の脳になるという事は、大人に比べて、12才→1倍、11才→2倍、10才→3倍、9才→4倍・・・・・2才→11倍、1才→12倍のストレスが子供にかかっているという事です。
例えば、9才の子供の宿題が計算問題50問だとすると、大人が同じ負担を体験しようとすると4倍の200問解く事で、子供にかかっているストレスを体験できます。
(100問も解いていると気持ち悪くなって、吐きそうになります。)
しかも、これを最低1ヶ月間ぐらいは続けて下さい。
これだけして、初めて、大量の計算問題や漢字練習などの宿題が、いかに子供にストレスをかけているかが分かります。
どんぐり倶楽部では、小学校から出される大量の計算問題や漢字練習などは、子供にやらせずに親が宿題マシーンと化して親が宿題をしてるのです。
もちろん、担任の先生と話し合って、宿題を免除してもらったり、代わりにどんぐり倶楽部の算数文章問題を学校へ提出している方もいます。
初めて聞いた時は、ビックリしました。
また、テレビ、ゲーム、読書も12才までは時間を制限しなければいけません。
「テレビやゲームがなぜいけないのか?」
「テレビは、不自然な時間の流れで、ニュースも危険な映像が頭に残り刷り込まれてしまいます」
「ゲームは、指を動かすだけの作業で、画面から様々な動きや映像が飛び込んできて、異常な頭の回路が作られます」
「読書に関しても、仮想世界で時間を過ごすことになります」
長い時間を、テレビ、ゲーム、読書の仮想時間の中で過ごしてしまうと、現実世界から受ける刺激や情報が入ってこないので、現実社会に対応する準備が全くできません。
考える力だけでなく、日常生活で必要とされる適度なストレス耐性までも育たなくなる可能性もあります。
ただし、現実世界を味わい尽くした後であれば、読書の時間は至福の時間となります。
現実世界を味わい尽くすには、子供が疲れて眠くなるほど毎日外遊びをさせなくてはいけません。
ゲームと読書は、大人はなくても困らないので、買い与えなければ制限できるのですが問題はテレビをいかに見せないようにするかですね。
ウチも、料理している間やご飯食べている時に、ついついテレビをつけてしまいます。
特に朝、夕のご飯の時間に、NHK教育Eテレで子供が好きな番組をちょうど放送しているので、テレビをつけてしまいます。
どんぐり倶楽部では、色々と制限(させない学習)がありますが、算数文章問題を始めるにあたり親の覚悟が必要です。
自分の周りの家庭や自分がやってきていない事をするのですから、本当にこれで良いのかという不安やどうやってすれば良いのかという疑問や悩みもたくさん出てくると思いますが、その時は、ぜひ、ぜひどんぐり倶楽部ホームページ内の過去の掲示板を見て下さい。
膨大な量になりますが、そこには、どんぐり倶楽部の学習方法で子育てをしている先輩のお母さん達の悩みや疑問に対して、論理的に丁寧に回答している糸山先生の言葉がたくさん載っています。
どんぐり倶楽部過去ログ
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