どんぐり倶楽部との出会い

どんぐり倶楽部との出会い

自身の小学校時代の体験から、子育ては自然豊かな田舎でしたいとずっと思っていました。

そして、田舎の幼稚園や小学校で十分な教育を受けられるか心配になったのがきっかけで、子供は親が教育するという当たり前のことに気づき、幼児教育や学習方法について何年もかけて調べていくうちに、どんぐり倶楽部という素晴らしい学習方法に巡り会えました。

どんぐり倶楽部の学習方法は、まだ知名度は低いですが、少しずつ、全国、世界へと広がっています。

小学校時代の体験

私が小学校6年生の4月に、兵庫県姫路市から親の実家がある三重県御浜町に引っ越して来ました。

御浜町は三重県の南端で人口約9千人、熊野古道が通る雄大な山々と海に囲まれた小さな町で、両親の実家があったので、お盆とお正月の年に2回帰省し、1週間程度過ごすだけでしたが大好きな場所でした。

転校先の小学校は全校生徒60人、6年生は11人で、姫路の小学校の1/10の規模でしたが、とても楽しく学校生活を送る事が出来ました。

転校先の小学校で最初に驚いたのが、休み時間になると運動場で遊ぶのではなく、小学校のすぐ下を流れる川でカニをとったり、雑木林の中で虫を探したりして遊んでいた事です。

そして学年は関係なく1年生から6年生までが一緒になって遊んでいてまるで兄弟のようで、友達の名前も苗字ではなく下の名前で呼びあっていました。

そして、運動会の徒競走ではなんと全員裸足で走っていました。

今もはっきりと覚えているのですが、学校の帰り道に、友達にグミなど木の実やミカンが撮れるヒミツの場所を教えてもらって、食べながら帰るのもとても楽しかったです。

家に帰ってからは、近くの川へ友達とよく釣りへ行っていました。

魚を釣ったら、リリースしたり、家に持ち帰って飼育したりするのではなく、川で調理して食べていました。

尖った石を包丁がわりにして魚の腹わたをとり、火を起こして焼いて。

子供だけでのサバイバルです。

自身の楽しかった体験から、もし、子供ができたら子育ては田舎でしようと決めていました。

そして、来年、息子がその小学校へ入学するので、何か不思議な感じです。

 

生き抜く力『知』『徳』『体』は自然の中で身につくが、、

文部科学省の学習指導要領には、変化の激しい現代社会を生き抜くためには、『知』『徳』『体』の3つ力のバランスが大切と書いています。

私は、自然の中を走り回り遊ぶ事で、創意工夫して遊ぶことによる思考回路形成(『知』)、思いやり、集中力(『徳』)、体力(『体』)の3つの力がバランスよく身につくと考えています。

そして、小学校は、身についた思考回路を整理整頓してくれる場となってくれれば良いのですが。

『知』に関しては、田舎では大変厳しい状況だと感じていました。

ですので、『知』は、家庭でしっかりと育てなければいけないと思い、子供ができる前から幼児教育や学習指導の本を読み漁っていました。

 

シュタイナー、モンテソーリ教育は、学習方法が確立されていない

本を読むうちに、シュタイナーモンテッソーリ教育が自分の考えにも近く子供にも取り入れたいと思っていました。

日本では将棋の藤井四段、海外では米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、オバマ前アメリカ大統領など多くの世界的著名人がモンテッソーリ教育を受けています。

しかし、シュタイナーやモンテッソーリ教育は、子供の自主性や好奇心、集中力を育てる素晴らしい教育法ですが、学習方法に関しては確立できていませんでした。

ついにどんぐり倶楽部に出会う

その後もインターネットで学習方法について調べていると、『どんぐり倶楽部』のホームページにたどり着きました。

どんぐり倶楽部は、糸山泰造氏が確立させた学習指導方法で、『現代を生きる自分の人生を自由自在に生き抜ける力を育てる』事を目的の一つとしています。

人生を楽しむ力をつけるという事です。

人生を楽しむには、感味力(感情)と思考力(理論)が必要です。

どんぐり倶楽部では、算数の文章問題を絵に書いて解く事で、感情と理論を同時に育てていきます。

また、スキャモンの発育曲線を独自に解析し、子供の年齢に応じ、どんな学習が必要か導き出し、論理的に体系付けられた学習方法になっています。

 

私が高校生の頃、入学しても間もなく先生に言われた事があります。

「『わかる』と『問題が解ける』とは違う。わかったから問題が解けるとは限らない」

と仰ってました。

わかっていなくても、答えを暗記すれば解けるとも言えます。

その時から『わかる』って、どういう状態なのかなぁ、とずっと疑問に思っていました。

どんぐり倶楽部では、『わかる』とは頭の中でその言葉を絵で表してイメージできること『考える』という香とは、イメージを動かすことというように、明確に定義しています。

これを見て、私自身も始めて『わかる』ってこういう事だったのかと理解できました。

そして、読み書き計算の反復練習の考えない学習が、子供のわからない、考えられない頭にしてしまっていることを知りました。

 

親は、子供のためを思って、小さな頃から問題集を買ってきてさせたり、英語を習わせたりします。

そして、教育現場でも、「基礎基本を身につける」という名の下に、読み書き計算の反復学習に取り組みさせますが、子供達のことを思ってやっていることが、子供達が本来持っている「考える力」を使えなくしているのです。

 

どんぐり倶楽部の学習方法や理論は、奥が深く膨大なデータがあるので、少しずつ紹介していきたいと思います。