「ヨコミネ式教育法」と「どんぐり学習」
最近、「ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ」という本を読み返しています。
この本を買った時は、どんぐり倶楽部の事は全く知らなかったのですが、『ヨコミネ式教育法』と『どんぐり学習』を組み合わせたら楽しくなるんじゃないかと思ったので、まとめてみました。
「ヨコミネ式教育法」の本当のすごさは『環境設定』と『習慣化』
「ヨコミネ式教育法」とは、保育園運営の中で生み出された「自ら学ぼうとする力」に注力した教育法。
ヨコミネ式の究極の目的は「自立」。自立とは、「自ら考え、自ら判断し、自ら行動・実践すること」です。
そのために必要な「学ぶ力」「体の力」「心の力」の3つの力と子供のやる気を引き出す「4つのスイッチ」を重視しています。
園児全員が逆立ちで歩いたり、5歳児で漢字が読み書き出来たり、絶対音感が身についたりと、スーパー園児を育てるユニークな教育法です。
2009年「エチカの鏡」(フジテレビ)で大きく取り上げられ話題となりました。
横峯理事が仰る「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」とは
1.子どもは競争したがる
子どもは競争することが大好き。なんでも1番が好きなのです。
友達との競争を通じてスイッチが入り成長していきます。
2,子どもは真似したがる
子どもは真似の天才。
様々なことを真似して覚えます。
真似をするスイッチが入れば子どもの能力はぐんぐん伸びていきます。
3.子どもはちょっとだけ難しいことをしたがる
子供は難しいことは嫌いだし、簡単なことには意欲を示しません。
少しだけ難しいことをさせるとやる気のスイッチが入ります。
4.子どもは認められたがる
子供は認められると嬉しくなってやる気が高まります。
「褒める」よりも「認める」ことで子どものやる気もアップします。
「ヨコミネ式教育法」の本当のすごさは、4つのスイッチを入れるための環境設定と習慣化です。
それは何かというと
⑴朝のランニングと運動不足の解消
⑵午前中の自主学習
⑶規則正しい生活
この3つの環境を習慣化することで、子どもをやる気にさせる4つのスイッチが入ります。
そして、さらに4つのスイッチが入るようにも、習慣化しているのです。
つまり、人間を含めた全ての動物が持っている「条件反射」をうまく利用した教育法なのです。
「パブロフの犬」という有名な条件反射の実験があります。
パブロフの犬は、ソ連のイワン・パブロフが行なった犬を用いた条件反射の実験です。
犬に餌を与える時に、毎回ベルを鳴らしてから餌を与えるようにしていました。すると、犬は、いつしかベルを鳴らしただけでヨダレを垂らすようになったのです。
「ベルを鳴らす→餌が出てくる→ヨダレが出る」というプロセスの真ん中が省略されて「ベルを鳴らす→ヨダレがでる」となるのです。
これが条件反射です。
「ヨコミネ式教育法」では、
【条件】
ベルを鳴らす:テーマや課題を与える
【反射】
ヨダレがでる:やる気がでる
というように、園児にテーマや課題を与えて、やる気が出るように習慣化しています。
そして、子どもたちは、ちょっとだけ難しい課題を要求するので、昨日よりは今日、今日よりは明日、ちょっとだけ難しい課題を与え続けます。
その結果が積み重なって、どんどんと子どもたちの能力が伸びていくのです。
ピアノ練習やスポーツも同じで、大人も同じですね。
また、習慣化(条件反射)するには
「毎日、ある時刻に、ある一定の時間、同じことを行う」
ことが必要です。
(私の場合は、仕事が終わったら、ビールが飲みたくなる。。。これも条件反射で習慣化してしまっています。断ち切らないと。)
「ヨコミネ式教育法」は、スパルタ教育や英才教育ではなく、子どもと人間に本来備わっている特性をうまく利用した教育法なのです。
「ヨコミネ式」と「どんぐり学習」のコラボ
「どんぐり倶楽部」と「ヨコミネ式」は、理念は同じです。
「ヨコミネ式」の習慣化という特徴をうまく「どんぐり学習」に組み合わせれば、さらに進化するのではないかと考えています。
どんぐり学習では、1週間に1問か2問、1文ずつ、丁寧に絵図にしていき、文章問題を解いていきます。
イメージを視覚化し、絵図にして絵図を操作しながら。
しかし週に2日しか、問題を解いていなかったり、バラバラの時間に問題を解いていても習慣化は難しいし時間がかかります。
また、毎日、外遊びの時間をとることも大切なことです。
子どもたちを取り囲む環境は、昔と違い
「読み・書き・計算の徹底反復」
「点をとるだけのパターン学習」
「浅い理解しかできない先取学習」
「テレビゲーム」
「テレビ」
「知育DVD」
「早期英語学習」
など、思考力を育てる大切な時期に悪影響を与える環境が揃っています。
その悪影響をリセットするためにも、外遊びが大切になってきますが、今日はもう暗くなったから家の中で遊ぼうとか思ってしまい、毎日外遊びの時間を確保するのは難しいです。
そこで、今日から
毎日、同じ時刻に、1文だけを絵図にしていく。
毎日、同じ時刻に、外遊びをする。
を、まずは習慣化していき、どんぐり学習を続けていこうと思います。